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こわ・おもしろ玉手箱 第10話:「時代に逆行?」

第10話: 「時代に逆行?」

 個人情報流出、ネット通信詐欺など、セキュリティー関連の事件・事故が後を絶ちません。そのために“君子危うきに近寄らず”とばかりに、ネットの利用が後退しているように思われます。先日も職員に尋ねると、「最近怖いので、ネットショッピングはやっていません。特に口座番号入力の必須な場合はパスです」と言っていました。

 数年前には、ネット技術の進歩により、①電子メールによる部下、上司との会話、仕事の指示・報告②仕事に必要な情報(会社の機密情報、お客さまの個人情報を含めて)の安全な検索③ネットでの業務実施(例えば営業であれば製品の見積もりシステムがネットで使える)―というような条件が整い、在宅勤務、フリーアドレス(会社の中に社員個々に席を持たない)などを実施する企業が増えていました。

 しかし最近では、①②③の利用により情報漏洩、ネット詐欺に会う危険性が増えているため、オフィス外でのネットの利用を禁止にしている会社が多いようです。お金をかけて仕組みを作れば大丈夫ですが、そこまで投資するよりも、社員を会社で仕事させるほうが安全で得という判断が大勢のようです。時代に逆行しているようですがやむを得ません。

 ネット・セキュリティー対策とネット犯罪は鼬(いたち)ゴッコで、きりがありませんが、より安全に運用する為にはセキュリティー技術者のレベルを上げるのが効果的です。ソフトピアジャパンで実施している情報通信セキュリティー研修の受講などもお奨めです。個人の利用では、市民対象のセキュリティー入門コース・安全教室などを受けてみましょう。危ないから近寄らないのも一つの方法ですが、ネット利用が生活基盤の一つになってきている世の中です。安全を確かめて前に進むことが大変重要です。

 

 ネットの提供者側も安全対策義務が強化されてきています。テレビを見る感覚でネットが楽しめる時代がすぐ近くまできています。自分のレベルにあったセキュリティー対策を行い、自分のレベルにあった範囲でネットの世界を楽しみましょう。

(後藤三郎・ソフトピアジャパン専務理事)
平成18年10月31日 中日新聞「しんぶん@ネット」掲載

(注:作者の役職は当時のものです)

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